朝日新聞 生卵やジャム 「超リアル」な絵画描いた上田薫さん、96歳で死去

朝日新聞の記事を紹介します。
→ 生卵やジャム 「超リアル」な絵画描いた上田薫さん、96歳で死去(朝日新聞 2025年10月6日)
生卵やジャムを写真と見まがうリアルさで描く画風で知られた画家の上田薫(うえだ・かおる)さんが9月26日、老衰で死去した。96歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻葉子さん。
モノの透明感まで再現する「スーパーリアリズム」の画家として知られた。東京芸術大で学び、抽象画からデザインの仕事に転じた後、1970年ごろから写真に基づいた写実表現を手がけるように。茨城大教授なども務めた。
作品は美術の教科書に載り、各地の美術館にも収蔵され、親しまれてきた。認知症になった最晩年も描き続け、注目を集めた。
上田薫さん(うえだ・かおる=画家、元茨城大教授)9月26日、老衰で死去、96歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻葉子さん。
生卵やジャムを写真と見まがうリアルさで描き、「スーパーリアリズム」の画家として知られた。東京芸術大で学び、抽象画からデザインの仕事に転じた後、70年ごろから写真に基づいた写実…
→ 楽しくだました、上田薫の「リアル」 動きを捉えた生卵、写真ではなく絵画(朝日新聞 2025年11月6日)
生卵などを写真と見まがうリアルさで描いてきた画家の上田薫さんが9月26日、96歳で死去した。美術の教科書に作品が掲載され、各地の美術館が所蔵する「スーパーリアリズム」の名手が残したものは何だったのだろうか。
超絶技巧の美術表現を見続けてきた山下裕二・明治学院大教授は「頭でっかちの現代美術を良しと…
→ 生卵、ジャム… 「絵はいかさま」上田薫さんの超リアル絵画の楽しさ(朝日新聞 2025年11月6日)
生卵などを写真と見まがうリアルさで描いてきた画家の上田薫さんが9月26日、96歳で死去した。美術の教科書に作品が掲載され、各地の美術館が所蔵する「スーパーリアリズム」の名手が残したものは何だったのだろうか。
超絶技巧の美術表現を見続けてきた山下裕二・明治学院大教授は「頭でっかちの現代美術を良しとする人は評価していないだろうが、『こんなすごい絵があるんだ』と感じた一般の人はすごく多いと思う」と話す。一方で、「写真そっくりな絵は多いが、生卵が割れた瞬間を描こうなんて思う人はほかにいない。凡庸なリアリズムとは違う」と指摘する。
2023年に個展を開催し、上田作品を4点所蔵する高松市美術館の石田智子・学芸員によれば、常設展示でも作品の人気は高いという。「誰が見ても楽しいし、他館の展示でも本当によく目にします。一方で単に写真を描いているのではなく、絵画ならではの物質性や強度がある」と話す。



